シンプルなタイニーハウス

スマートフォンでSNSの情報を追い続けていると終わることがない。数分前、数秒前・・・次々に新しい情報が次々と入ってくる。目を酷使して写真を見て文字を読み、必死に頭を働かせる時間が続く。
モノも同じだった。あると便利なモノ、時短ができるモノ、高性能なモノ。次から次へと発売される新商品に目移りして、やがて家がモノで溢れていった。

ただ、あまりの情報の多さとモノの多さで「もういい」と目も耳も閉じたくなる瞬間があるようにも思う。情報もモノも欲しくて探していた時代から、情報もモノも遮断しながら生きていく時代へ。

タイニーハウスは自分のまわりから必要なものを整理して、自分自身が自分らしく生きていくために必要な場所だと思う。

山や川、草原や田畑が広がる景色がタイニーハウスには合っていると思う。地面に基礎のあるこのタイニーハウスは1階が5坪、2階が2.5坪。合わせて7.5坪の中に、食事をするところ、料理をするところ、身支度をするところ、就寝するところ、ぼぉーとできるところが揃っている。人が1人から2人が生活していける場所だ。

建物の形も間取りもシンプル。

無理をせず身の丈に合ったシンプルな暮らしができる家があってもいい。多くのモノは望まない。小さな暮らしの中で一つひとつ自分なりの丁寧さで歩んでいける小屋。

情報に追われず、一つひとつの行動に時間をかける。人との会話を楽しんだり、一冊の本をゆっくりと読んでみたり。日々の暮らしをじっくりとかみしめる。