ホームジムがあるひとり暮らしの家

自分の体を意識してトレーニングをする人が増えていると思う。筋肉を付けたい人、痩せたい人、体を引き締めたい人以外にも、健康的な生活をおくることができるように体を動かす人など、体をつくることが最終目標ではなく、ライフスタイルの1つとして食事や睡眠をとることと同じように、体のトレーニングを取り入れている人も多いような気がしている。

フィットネスクラブやトレーニングジムに通うことで、考えを共有できる仲間ができたりするメリットもあるけれど、トレーニングすることが生活の一部になっているのであれば、交通費や時間をかけることなく、自宅にホームジムがあってもいいのかなと思うこともある。

人が多すぎて使いたい器具を使いタイミングで使えないこともなく、自分に合ったメニューをこなす。

ホームジムがある住まいとはどんな家になるんだろう。想像を膨らませてみることにした。

住宅街にある奥行きの深い敷地。道路から見える建物は四角く窓は1つと、閉鎖的に捉えられてしまいがちな佇まいを樹木で雰囲気を和らげる。家は2階建てで、1階はジムスペースと水回り、2階はリビングやダイニング、キッチンのスペースと寝室があり、延床面積は21坪程度。その内ジムスペースが8坪程度あることから、住まい部分はとてもコンパクトとなる。

アプローチを抜けるとジムスペースが見えてくる。ジムスペースと玄関は共有で誰もがジムスペースを通る間取りとなっている。ジムスペースの床は土間コンクリート仕上げで、重たい器具やダンベルなどで家を傷めないようにしておきたい。

ジムスペースの窓は大きな掃き出し形で風通しもよく、窓を開けていても道路から見えない向きにあり、気持ちよくトレーニングができ、大きな開口は器具の出し入れもしやすいと思う。小さめの収納にはジムグッズを、疲れたらベンチでひと休憩。
駐車場スペースには車2台、アプローチにはバイク、ポーチ下に自転車など、交通手段問わずトレーニング仲間は訪れることができる。

ジムでかいた汗をすぐに流せるよう浴室は1階に。シャワーの後はスキンケアやボディケアがしやすいように洗面は広めに。階段下の収納には、ジムで使用する衣類やタオルを収納できるスペースとして活用を考えていて、ジムに関わることは1階で完結できるようにしたつもりだ。

2階のリビングやダイニング、キッチンからは吹抜を通してジムスペースを見渡せるつくり。疲れた体を休ませることができる寝室。

リビングのソファやテレビを中心とした家族の暮らし方が多い中で、中心にしたいモノやコトは人それぞれ。ジムを中心とした暮らしがあってもいいように思っている。